公的保障・公的介護
親の介護が必要かも。最初はどこに相談?地域包括支援センターと申請の流れ
最近、親の生活が心配。でも、何から始めればよいか分からず、「いきなり施設を探すしかないのでは」と考えていませんか? 最初の一歩は、親の住む地域の相談窓口に話をすることです。この記事では、相談先の探し方と、介護保険の申請からサービスの利用までの流れ、相談の前に準備しておきたいことを整理します。
2026年10月2日時点の制度にもとづく一般的な説明です。年齢・加入歴・所得・家族関係などの条件があり、支給の可否は各制度の窓口が個別に判断します。
最初の相談先は、親の住む地域の地域包括支援センターや、市区町村の介護保険窓口です。介護保険を使うには、要介護・要支援認定の申請、訪問調査、主治医の意見書などを経て認定を受け、ケアプランを作ってサービスにつなげます。認定やサービス開始には時間がかかるため、急ぐ事情も一緒に伝えましょう。
この記事のポイント
- 最初は親の住む地域の地域包括支援センターへ
- 申請・調査・認定・ケアプランの順に進む
- 生活の困りごとをメモして相談する
目次
親の介護の相談先は、親の住む地域の地域包括支援センター
親の生活が心配になっても、いきなり施設を探すしかない、ということではありません。まず相談できるのが、地域包括支援センター(高齢者の介護や暮らしについて相談できる、地域の窓口)と、市区町村の介護保険窓口です。相談の段階では、使いたいサービスが決まっていなくてもかまいません。
気をつけたいのは、相談先を探す地域です。親と離れて暮らしている場合も、探すのは自分の住む地域ではなく、親の住所地を担当する地域包括支援センターです。どこが担当なのか分からないときは、親の住む市区町村の介護保険窓口に問い合わせてみましょう。

自分の家の近くの窓口に行けばいいと思っていました。親の住む地域で探すんですね。
介護保険の申請からサービス利用までの流れ
介護保険のサービスを使うには、原則として要介護・要支援の認定を受けます。申請のあと、訪問調査や主治医の意見書などを経て、どのくらいの支援が必要かが確かめられます。大まかな流れは、次の4段階です。
申請
親の住所地の市区町村に、要介護・要支援認定を申請します。分からないことは、地域包括支援センターや介護保険窓口で相談しながら進めます。
訪問調査・主治医の意見書
調査員が本人を訪ねて心身の状態などを聞き取ります。あわせて、主治医が心身の状態について意見書を書きます。
認定
調査や意見書などをもとに、要介護・要支援の認定が行われ、結果が知らされます。
ケアプラン・サービス利用
本人の状態や希望に応じてケアプラン(どのサービスをどう使うかの計画)を作り、サービスの利用につなげます。
認定やサービスの開始には時間がかかります。急いで支援が必要な事情があるときは、相談の段階でそのことも伝えましょう。申請の方法やサービスの内容、緊急時の対応などは、自治体や本人の状況によって異なります。
※認定の前にサービスを使い始める場合は、自己負担などに注意が必要です。使い始める前に、窓口で確かめておきましょう。
認定を受ければ、希望する施設にすぐ入れる?
認定は、介護保険のサービスを使うための入口です。ただし、認定を受けたからといって、希望する施設にすぐ入れるとは限りません。どのサービスを使うかは、認定のあと、本人の状態や希望に応じてケアプランを作る中で考えていきます。
よくある思い込み
- 親の介護が心配なら、まず施設を探すしかない
- 認定を受ければ、希望する施設にすぐ入れる
- 使いたいサービスを決めてから相談する
実際の進め方
- まず親の住む地域の窓口に相談できる
- 認定を受けても、すぐ入れるとは限らない
- 暮らしの困りごとから相談を始めてよい
施設を考えるときは、費用の見方も知っておくと、家族で話し合いやすくなります。施設では、介護サービスの費用とは別に、食費や居住費などを負担するのが基本です(介護施設の費用の内訳)。
サービスの名前から選ぶのではなく、暮らしの困りごとから相談を始めてみましょう。
相談の前に、親の生活の困りごとをメモしておく
相談の前に、親の暮らしの様子をメモしておくと、窓口で伝えやすくなります。離れて暮らしていて毎日の様子が分かりにくいときは、本人や、近くで手伝っている家族にも聞いておきましょう。
相談の前にメモしておきたいこと
- 最近できなくなったこと(家事・外出・身の回りのことなど)
- 飲んでいる薬と、通院の様子
- 家族が手伝っていることと、その頻度
- 急いで支援が必要な事情があるか
- 親の住所地を担当する地域包括支援センターはどこか

認定には時間がかかります。困りごとのメモと急ぐ事情をそろえて、早めに相談しましょう。
家族だけで抱え込まず、仕事と家計のことも確かめる
家族だけで抱え込む前に、地域の窓口へ相談しましょう。使える支援を確かめながら、家族の中での分担も話し合っておきたいところです。
親の介護のために仕事を休むことを考えるなら、介護休業の制度と、雇用保険の条件を満たす場合の給付も確かめておきましょう(家族の介護で休むときの収入の支援)。
介護が始まると、家計の見通しが変わることもあります。親の年金や貯蓄と家族の支援をどう組み合わせるかは、公的保障を前提に、家計の不足と備え方を整理して考えましょう。あいマネのFP相談も、その整理に利用できます。介護に関するほかの記事は、公的介護の記事一覧にまとめています。
よくある質問
親の介護の相談は、どこにすればいいですか?
親の住む地域の地域包括支援センターや、市区町村の介護保険窓口に相談できます。親と離れて暮らしている場合も、相談先は親の住所地を担当する地域包括支援センターです。
介護保険の申請から利用まで、どんな流れですか?
要介護・要支援認定の申請、訪問調査や主治医の意見書などを経て、認定を受けます。認定後は、本人の状態や希望に応じてケアプランを作り、サービスにつなげます。時間がかかるため、急ぐ事情は早めに伝えましょう。
要介護認定を受ければ、希望する施設にすぐ入れますか?
すぐ入れるとは限りません。どのサービスを使うかは、本人の状態や希望に応じてケアプランを作る中で考えます。施設を考えている場合も、まず地域の窓口に相談しましょう。
相談の前に、何を準備すればいいですか?
親ができなくなったこと、飲んでいる薬や通院の様子、家族が手伝っていることをメモしておくと、伝えやすくなります。急いで支援が必要な事情があれば、それも伝えましょう。
※申請の方法、サービスの内容、緊急時の対応などは、自治体や本人の状況によって異なります。
※認定の前にサービスを利用する場合は、自己負担などに注意が必要です。利用の前に窓口で確かめてください。
※認定を受けても、希望する施設にすぐ入れるとは限りません。
※掲載している内容は、2026年10月2日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。給付・免除には所定の条件があります。詳細は加入先・公的窓口でご確認ください。
※あいマネの相談(FP相談・保険相談)は、家計の整理をお手伝いする窓口です。公的給付の支給を決める窓口ではありません。

