保険・円建て終身保険
保険料を抑えた終身保険、何が違う?低解約返戻金型の仕組み
同じような死亡保障なのに、保険料が抑えられている終身保険があります。保障が少ないのでは、と気になる方もいるかもしれません。この記事では、その理由の一つである低解約返戻金型の仕組みと、死亡保障と解約条件の違い、検討するときに確かめたいポイントを解説します。
この記事は、保険の一般的な仕組みを説明するもので、特定の保険商品の勧誘を目的とするものではありません。要確認:募集文書の管理番号
保険料を抑えた終身保険の理由の一つが、低解約返戻金型という仕組みです。一定の期間、途中で解約したときに戻るお金(解約返戻金)を抑えることで、保険料を抑えています。死亡保障が小さいという意味ではなく、途中でやめた場合の条件が違うのです。月額と、途中でやめるときの受取額をセットで確認しましょう。
この記事のポイント
- 一定期間の解約返戻金を抑える仕組み
- 死亡保障と解約条件は別
- 期間だけでなく払込完了条件も確認
目次
低解約返戻金型とは:一定期間の解約返戻金を抑える仕組み
同じような死亡保障でも、保険料を抑えた終身保険があります。その理由の一つが、低解約返戻金型という仕組みです。
解約返戻金は、途中で解約したときに戻るお金のことです。低解約返戻金型では、一定の期間、この解約返戻金を低く抑えることで、保険料を抑えています。

保険料が抑えられているなら、そのぶん死亡保障も少ないのかと思っていました。
同じような死亡保障のまま、途中でやめたときに戻るお金を一定の期間抑える。その代わりに保険料を抑えている、というのが低解約返戻金型の考え方です。
なお、保険料が抑えられている理由は、これだけとは限りません。この記事では、低解約返戻金型の仕組みに絞って説明します。
死亡保障と解約条件は別:途中でやめた場合の条件が違う
低解約返戻金型は、死亡保障が小さいという意味ではありません。違うのは、途中でやめた場合の条件です。
死亡保障(亡くなったときのお金)
- 低解約返戻金型だから小さい、という意味ではない
- 保障の内容は、契約ごとに確かめる
解約条件(途中でやめたときのお金)
- 一定の期間、戻るお金が低く抑えられている
- 抑える期間・割合・解除条件は商品ごとに違う
- やめる時点の受取額を確かめる
毎月の負担が軽く見えても、払込みの途中で解約する可能性があるなら、その時点の解約返戻金を確認する必要があります。抑えられている期間中にやめると、戻るお金も低く抑えられた額になるためです。
保険料を払う期間の決め方(終身払い・短期払い)は、終身保険の払込期間についての記事で解説します。
低解約返戻金型で確かめたい期間・割合・解除条件
解約返戻金を抑える期間、抑える割合、抑えた状態が終わる条件(解除条件)は、商品ごとに異なります。3つを分けて確かめましょう。
| 確かめること | 見るポイント | 注意したい点 |
|---|---|---|
| 抑える期間 | いつまで解約返戻金が抑えられるか | 商品ごとに異なる |
| 抑える割合 | どのくらい低く抑えられるか | 払った保険料に対して戻る割合と混同しない |
| 解除条件 | 期間の経過だけで終わるか | 保険料をすべて払い終えることなどが条件の商品もある |
低く抑える期間が過ぎただけでなく、必要な保険料をすべて払い終えることなどが条件となる商品もあります。期間だけを見て判断しないようにしましょう。
また、抑える割合が示されていても、それを「払った保険料のうち、何割が戻るか」と読み違えないことが大切です。何に対する割合なのかを、商品の説明で確かめましょう。
※抑える期間が終わった時点で、解約返戻金が払った保険料の合計を上回るとは限りません。
低解約返戻金型の注意点:「何年で得か」より条件を確認
見るべきなのは、何年続ければ得かではなく、いつまで、どの条件で解約返戻金が抑えられるかです。月額と、途中でやめるときの受取額を、セットで確認しましょう。
低解約返戻金型を検討するときのチェック
- 月額と、途中でやめるときの受取額をセットで見た
- 解約返戻金を抑える期間を確かめた
- 抑える割合が、何に対する割合かを確かめた
- 期間のほかに、払込完了などの条件があるか確かめた
- 払込みの途中で解約する可能性を考えた

月額の軽さと、途中でやめたときの受取額はセットです。いつまで、どの条件で抑えられるかを確かめましょう。
円建てでも、市場の金利が解約返戻金に影響する商品があります。くわしくは円建て保険の解約返戻金と金利についての記事で解説します。
よくある質問
低解約返戻金型の終身保険とは何ですか?
一定の期間、途中で解約したときに戻るお金(解約返戻金)を低く抑えることで、保険料を抑えた終身保険の仕組みです。抑える期間・割合・解除条件は、商品ごとに異なります。
保険料が抑えられている分、死亡保障も小さいのですか?
低解約返戻金型は、死亡保障が小さいという意味ではありません。違うのは、途中でやめた場合の条件です。保障の内容と解約の条件は、別々に確かめましょう。
抑える期間が終われば、払った保険料より多く戻りますか?
そうとは限りません。期間が終わった時点の解約返戻金が、払った保険料の合計を上回るかどうかは、商品の説明で確かめる必要があります。また、期間の経過だけでなく、保険料をすべて払い終えることなどが条件となる商品もあります。
低解約返戻金型は、何年続ければ得になりますか?
何年続ければ得かではなく、いつまで、どの条件で解約返戻金が抑えられるかを確かめることが大切です。月額と、途中でやめるときの受取額を、セットで確認しましょう。
低解約返戻金の割合は、払った保険料に対する割合ですか?
同じものとして読まないよう注意が必要です。低解約返戻金型で示される割合を、払った保険料のうち戻る割合と混同しないようにしましょう。何に対する割合なのかは、商品の説明で確かめます。
※解約返戻金を抑える期間・割合・解除条件は商品ごとに異なります。期間が終わった時点で、解約返戻金が払込保険料の合計を上回るとは限りません。
※低解約返戻金の割合を、払込保険料に対する返還割合と混同しないよう、何に対する割合かを商品ごとに確認してください。
※この記事は一般的な仕組みの説明で、特定の商品をすすめるものではありません。
※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。
※特定の金融商品をおすすめするものではありません。
※保険の一般的な仕組みの説明です。保険商品の内容は、各保険会社の資料(パンフレット・契約概要・注意喚起情報など)でご確認ください。
