保険・変額保険
過去の運用実績6%なら、変額保険で自分のお金も6%増える?
仮に、過去の運用実績が「年6%」と書かれた変額保険があるとします。自分のお金も年6%増える、と考えていませんか? まず確かめたいのは、その数字が何を示しているかです。この記事では、表示された実績と、自分が受け取る解約金の利回りの違いを整理し、実績を見るときの注意点を解説します。
この記事は、保険の一般的な仕組みを説明するもので、特定の保険商品の勧誘を目的とするものではありません。要確認:募集文書の管理番号
仮に過去の運用実績が年6%でも、自分のお金が年6%増えるとは限りません。その数字が特別勘定の実績か、投資先のファンドの実績か、どの費用まで反映しているかで意味が変わります。保険には保障や契約に関する費用もあり、過去の実績は将来の利益の約束でもありません。
この記事のポイント
- 何の運用実績かを確認
- 表示の実績と保険の手取り利回りは別
- 過去の実績は将来の保証ではない
変額保険の運用実績とは:何の実績かを確認
変額保険の積立金などは、特別勘定の運用実績に応じて増えたり減ったりします。ただ、資料に表示される運用実績は、何の実績なのかによって意味が変わります。
まず確認したいのは、その数字が特別勘定の実績なのか、投資先のファンドの実績なのかです。さらに、どの費用まで反映した数字なのかでも、意味が変わります。
| 見る数字 | 何の数字か | 確かめること |
|---|---|---|
| 投資先のファンドの実績 | 特別勘定の投資先であるファンドの成績 | 対象期間と、どの費用まで反映しているか |
| 特別勘定の実績 | 変額保険のお金を運用する特別勘定の成績 | 対象期間と、どの費用まで反映しているか |
| 自分の解約金 | 自分が解約したときに受け取るお金 | 保障や契約に関する費用と、値動きの影響 |

6%と書いてあったら、自分のお金もそのまま6%増えると思っていました。
運用実績と、自分が受け取る解約金の利回りの違い
保険には、運用以外に、保障や契約に関する費用があります。そのため、表示された実績と、自分が受け取る解約金(解約したときに受け取るお金)の利回りは、同じとは限りません。
表示された運用実績
- 特別勘定や投資先のファンドの成績
- どの費用まで反映しているかは資料で確認
- 過去の、ある期間の数字
自分が受け取る解約金
- 保障や契約に関する費用も関係する
- 値動きによって金額が変わる
- 利回りは、表示の実績と同じとは限らない
同じ「年6%」という表示でも、それが自分の手取りの利回りを表すとは限りません。手取りの利回りとは、費用などが差し引かれた後に、自分が受け取る金額から見た増え方のことです。
払った保険料が、全額そのまま運用に回るわけではない点も押さえておきましょう。保険料と費用の関係は、変額保険の保険料の内訳についての記事で解説しています。
過去の運用実績や設計書の運用例は将来の保証ではない
過去の好成績は、これからの利益の約束ではありません。過去の実績が年6%だったとしても、これからも同じように増えるとは限りません。
実績を比べるときは、良かった期間だけを切り取らず、下落した期間も確認しましょう。どの期間の数字かによって、同じ商品でも見え方は変わります。
また、設計書(契約前に示される、保障内容や将来の金額の例などをまとめた資料)には、複数の運用例が示されることがあります。これも、将来を保証する数字ではありません。
過去の実績も設計書の運用例も、将来の成果を約束する数字ではありません。

実績の見出しより、自分の契約で費用と値動きがどう影響するかを確かめましょう。
変額保険の運用実績を見るときのチェック
大切なのは、実績の見出しより、自分の契約で費用と値動きがどう影響するかです。資料を見るときは、次の点を確かめましょう。
運用実績を見るときのチェック
- 特別勘定の実績か、ファンドの実績かを確かめた
- 実績の対象期間を確かめた
- どの費用まで反映した数字かを確かめた
- 下落した期間の実績も確かめた
- 設計書の運用例を、将来の約束と考えていない
- 自分の契約で、費用と値動きがどう影響するかを考えた
実績の数字を見るときは、対象期間、どの資料に基づく数字か、どの費用を反映しているかが、あわせて示されているかも確かめます。期間や費用の条件が分からない数字だけで比べないようにしましょう。
特別勘定を選ぶときに見たい中身は、特別勘定の選び方についての記事で解説します。
よくある質問
変額保険の運用実績が年6%なら、自分のお金も年6%増えますか?
そうとは限りません。表示の実績が特別勘定の実績か、投資先のファンドの実績か、どの費用まで反映しているかで意味が変わります。保険には保障や契約に関する費用もあるため、解約金の利回りと同じとは限りません。
特別勘定の実績とファンドの実績は、同じ意味ですか?
同じ意味とは限りません。特別勘定の実績なのか、投資先のファンドの実績なのか、どの費用まで反映しているかを、特別勘定の資料で確かめましょう。
過去の運用実績がよければ、これからも増えますか?
過去の好成績は、これからの利益の約束ではありません。比べるときは、良かった期間だけを切り取らず、下落した期間も確認しましょう。
設計書の運用例は、将来受け取れる金額ですか?
設計書に示される複数の運用例も、将来を保証する数字ではありません。自分の契約で、費用と値動きがどう影響するかを確かめることが大切です。
変額保険の運用実績は、どこで確かめればいいですか?
特別勘定の資料で、実績の対象期間や、どの費用まで反映した数字かを確かめましょう。良かった期間だけでなく、下落した期間の実績もあわせて見ることが大切です。
※6%は説明用の仮定です。実績の対象期間、費用反映の範囲、特別勘定の資料を確認してください。
※過去の運用実績や設計書の運用例は、将来の成果を保証するものではありません。
※この記事は一般的な仕組みの説明で、特定の商品をすすめるものではありません。
※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。
※特定の金融商品をおすすめするものではありません。
※保険の一般的な仕組みの説明です。保険商品の内容は、各保険会社の資料(パンフレット・契約概要・注意喚起情報など)でご確認ください。
