保険・変額保険
変額保険の毎月2万円の保険料、全部が運用されている?
仮に変額保険の保険料が毎月2万円だとして、その2万円が全額、そのまま投資に回っていると思っていませんか? 保険料には、運用以外に使われるお金も含まれています。この記事では、払込総額と運用に回るお金が同じではない理由を整理し、契約前に確かめたい積立金・解約返戻金と保障の内訳を解説します。
この記事は、保険の一般的な仕組みを説明するもので、特定の保険商品の勧誘を目的とするものではありません。要確認:募集文書の管理番号
変額保険の保険料は、全額がそのまま運用に回るわけではありません。保険料には、死亡保障や契約の維持などを支える費用が含まれ、特別勘定の運用に関する費用などがかかる場合もあります。仮に月2万円を20年払うと払込総額は480万円ですが、それがそのまま運用元本として積み上がるわけではありません。
この記事のポイント
- 仮に月2万円×20年なら払込総額480万円
- 払込総額と運用額は同じではない
- 費用と保障の内訳を確認
変額保険の保険料の内訳:全額が運用に回るわけではない
変額保険では、特別勘定での運用の実績によって積立金などが変わります。とはいえ、払った保険料が全額、そのまま運用に回るわけではありません。
保険料には、死亡保障や契約の維持などを支える費用が含まれます。さらに、特別勘定の運用に関する費用などがかかる場合もあります。
保障・契約に関する費用
- 死亡保障を支える費用
- 契約の維持などを支える費用
- いつ、何から差し引くかは商品ごとに違う
運用に関する部分
- 特別勘定で運用される
- 運用に関する費用などがかかる場合もある
- 運用の実績によって積立金などが変わる

2万円が全部、投資に回っていると思っていました。保障の費用も入っているんですね。
費用の種類や、いつ、何から差し引くかは、商品ごとに異なります。費用の割合を思い込みで決めて計算せず、商品の資料で確かめることが大切です。
払込総額480万円と運用元本は同じではない
仮に、変額保険の保険料として毎月2万円を20年間払うとします。1年で24万円、20年間では払込総額が480万円になります。
- 1年間に払う保険料
- 2万円 × 12か月 = 24万円
- 20年間に払う保険料
- 24万円 × 20年 = 480万円
- 払込総額
- 480万円
※払った保険料の合計です。運用に回る金額や、受け取れる金額を表すものではありません。
ただし、この480万円は、払った保険料の合計です。保険料には費用が含まれるため、480万円がそのまま運用元本として積み上がるという意味ではありません。
また、保険料に運用利回りを掛けるだけでは、受取額は計算できません。費用を、いつ、何から差し引くかが、商品ごとに異なるためです。
払込総額と運用額は同じではありません。払った合計と、運用に回るお金を分けて考えましょう。
変額保険で確認したい積立金・解約返戻金と保障
確認したいのは、費用を反映した年ごとの積立金と解約返戻金(途中で解約したときに戻るお金)です。変額保険では、これらの金額は運用の実績によって変わります。
設計書(契約前に示される、保障内容や将来の金額の例などをまとめた資料)の金額が、すでに費用を反映したものなら、そこからさらに費用を差し引く必要はありません。同じ費用を二重に引くと、正しく比べられなくなります。
あわせて、その費用でどの保障を確保するのかも確かめます。費用には、死亡保障などを支える役割もあるからです。
払うお金と受け取れるお金のチェック
- 払込総額を、運用に回る金額と分けて考えた
- 保険料に含まれる費用の種類を確かめた
- 費用を、いつ、何から差し引くかを確かめた
- 費用を反映した年ごとの積立金を確かめた
- 費用を反映した年ごとの解約返戻金を確かめた
- その費用で確保する保障を確かめた
設計書に示される運用の例の見方は、運用実績の見方についての記事で解説します。
変額保険の費用は「高い・安い」だけで比べない
費用は、高い、安いの印象だけで判断しないことが大切です。費用の大きさだけでなく、その費用で確保する保障と、受け取れるお金もあわせて見ます。
| 見るもの | 確かめること |
|---|---|
| 払うお金 | 保険料に含まれる費用の種類と、差し引く時期・対象 |
| 確保する保障 | その費用で確保する死亡保障など |
| 受け取れるお金 | 費用を反映した年ごとの積立金・解約返戻金 |

高い・安いの印象だけで決めず、払うお金の内訳と、受け取れるお金の両方を確かめましょう。
運用と保障を組み合わせる変額保険の特徴は、投資信託と変額保険の違いについての記事で解説しています。
よくある質問
変額保険の保険料は、全額が運用に回りますか?
全額がそのまま運用に回るわけではありません。保険料には、死亡保障や契約の維持などを支える費用が含まれ、特別勘定の運用に関する費用などがかかる場合もあります。
月2万円を20年払うと、払込総額はいくらですか?
仮に月2万円を20年払うと、2万円×12か月×20年で、払込総額は480万円です。ただし、これは払った保険料の合計で、そのまま運用元本として積み上がるという意味ではありません。
保険料に運用利回りを掛ければ、受取額は分かりますか?
分かりません。費用を、いつ、何から差し引くかが商品ごとに異なるためです。費用を反映した年ごとの積立金と解約返戻金を、資料で確かめましょう。
変額保険の費用は、何を確認すればいいですか?
費用の種類と、いつ、何から差し引くかを確かめます。あわせて、その費用でどの保障を確保するのかと、費用を反映した積立金・解約返戻金も確認しましょう。
設計書の解約返戻金から、さらに費用を引いて考えるべきですか?
設計書の金額が、すでに費用を反映したものなら、さらに差し引く必要はありません。同じ費用を二重に引かないよう、資料の金額が何を反映しているかを確かめましょう。
※2万円・20年は説明用の仮定です。費用の種類、負担の時期、費用を差し引く対象は、商品により異なります。
※変額保険の積立金や解約返戻金は、運用の実績によって変わります。設計書などで費用を反映済みの金額から、同じ費用を二重に差し引かないよう注意してください。
※この記事は一般的な仕組みの説明で、特定の商品をすすめるものではありません。
※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。
※特定の金融商品をおすすめするものではありません。
※保険の一般的な仕組みの説明です。保険商品の内容は、各保険会社の資料(パンフレット・契約概要・注意喚起情報など)でご確認ください。
