教育資金・教育資金の貯め方
学資保険は、返戻率だけで選んでいい?
「学資保険は、返戻率が高いものを選べば安心」。そう思っていませんか? 返戻率は比べるときの数字の一つですが、それだけでは分からないこともあります。この記事では、特定の商品をすすめるのではなく、返戻率のほかに確かめたい受取日・払込免除・途中の家計負担という比べ方のポイントを整理します。
返戻率だけで選ばず、受取日や家計の負担もあわせて確かめましょう。商品や保障内容によっては、受取総額が払込保険料を下回る場合もあります。18歳で受取予定でも、入学金の納付に間に合うかは契約の受取日で確かめます。払込免除の条件や解約返戻金、保険料を払い続けられるかも大切です。
この記事のポイント
- 返戻率だけでなく受取日
- 払込免除は所定の条件あり
- 途中の家計負担も確認
目次
学資保険の返戻率とは?受取総額が払込保険料を下回る場合も
学資保険(こども保険とも呼ばれます)を比べるとき、よく目にするのが返戻率です。返戻率は、受け取るお金の合計(受取総額)を、払った保険料の合計(払込保険料の総額)で割った割合です。受け取る合計が、払った合計の何%分になるかを示します。
商品や保障内容によっては、受取総額が払込保険料を下回る場合もあります。この場合、返戻率は100%に届きません。学資保険は預金ではないことも、覚えておきましょう。
なお、返戻率は、1年あたりの増え方を表す年利とは別の数字です。返戻率と年利の違いは、返戻率と年利の違いについての記事で解説しています。

返戻率が高いものを選べば、それで安心だと思っていました。
学資保険の受取日は、入学金の納付に間に合う?
次に確かめたいのは、いくら受け取れるかに加えて、いつ受け取れるかです。教育資金は、払う日が決まっているお金だからです。
たとえば、18歳で受取予定の契約でも、大学の入学金の納付に間に合うかは、契約の受取日で確認が必要です。受取日が納付期限より後になれば、その支払いは別のお金で用意することになります。
入学金などを払う日と、学資保険を受け取る日を並べて確かめましょう。払う日と入ってくるお金の時期の並べ方は、教育費は、授業料だけ準備すれば大丈夫?で紹介しています。
払込免除と解約返戻金:保険料を払えなくなったら
学資保険の中には、契約者に万一があった場合、所定の条件で、その後の保険料の払込みが免除される商品があります。これは、預貯金とは異なる機能です。ただし、払込免除がない商品もあり、どんな場合に免除されるかも、商品と契約条件で異なります。
途中で家計が苦しくなったときのことも、考えておきましょう。保険料を払い続けるのが難しくなって解約すると、受け取るのは、そのときの解約返戻金(解約したときに戻るお金)です。いくらになるかは、商品と契約条件で異なります。
契約者に万一があったとき
- 所定の条件で、その後の保険料の払込みが免除される商品がある
- 免除の有無と条件を、契約前に確かめる
家計が苦しくなって解約するとき
- 受け取るのは、そのときの解約返戻金
- 解約した場合の金額を、契約前に確かめる
契約する前に、保険料を最後まで払い続けられるかを、家計の見通しと照らして確かめておくことが大切です。
教育資金は保険だけで準備しなくていい:3つの視点
教育資金は、保険だけで準備する必要はありません。受取時期、万一への備え、家計の柔軟性(家計が変わったときに対応しやすいか)。この3つの視点から、預貯金や運用との役割を考えてみましょう。
| 視点 | 学資保険で確かめること |
|---|---|
| 受取時期 | 契約の受取日が、入学金などの納付に間に合うか |
| 万一への備え | 払込免除があるか。あれば、どんな条件か |
| 家計の柔軟性 | 保険料を払い続けられるか。途中で解約したときの解約返戻金はいくらか |
この3つを確かめると、教育資金のうち、どの部分を保険で準備し、どの部分を預貯金や運用で準備するかを考えやすくなります。運用で準備するときの注意点は、大学入学の直前まで、教育資金を全額運用する?で解説します。
学資保険を比べるときのチェック
- 受取総額が払込保険料を下回らないか確かめた
- 契約の受取日と、入学金などの納付日を並べた
- 払込免除の有無と条件を確かめた
- 途中で解約したときの解約返戻金を確かめた
- 保険料を払い続けられるか、家計で確かめた

返戻率は入口の数字です。いつ受け取れて、万一や家計の変化にどう対応できるかまで見ましょう。
よくある質問
学資保険は、払った保険料より多く受け取れますか?
商品や保障内容によっては、受取総額が払込保険料を下回る場合もあります。学資保険は預金ではありません。受取総額と払込保険料の総額を、商品と契約条件で確かめましょう。
18歳で受け取る学資保険なら、大学の入学金に間に合いますか?
間に合うとは限りません。18歳で受取予定でも、入学金の納付に間に合うかは、契約の受取日で確認が必要です。入学金などを払う日と、受け取る日を並べて確かめましょう。
学資保険の払込免除とは何ですか?
契約者に万一があった場合、所定の条件で、その後の保険料の払込みが免除される機能です。この機能がある商品と、ない商品があります。免除される条件は、商品と契約条件で異なります。
学資保険を途中で解約すると、どうなりますか?
受け取るのは、そのときの解約返戻金(解約したときに戻るお金)です。いくらになるかは、商品と契約条件で異なります。契約する前に、解約した場合の金額と、保険料を最後まで払い続けられるかを、家計で確かめておきましょう。
教育資金は、学資保険で準備しないといけませんか?
教育資金は、保険だけで準備する必要はありません。受取時期、万一への備え、家計の柔軟性の3つから、預貯金や運用との役割を考えてみましょう。
※払込免除・受取時期・返戻金などは、商品と契約条件で異なります。学資保険は預金ではありません。
※商品や保障内容によっては、受取総額が払込保険料を下回る場合があります。
※この記事は一般的な仕組みの説明で、特定の商品や保険会社をすすめるものではありません。
※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。
※特定の金融商品をおすすめするものではありません。


