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誰も住まない実家、売る・貸す・残すをどう比べる?お金の動きの並べ方
誰も住まなくなった実家。思い出があるから残したい気持ちもあれば、管理の手間や費用が気になることもあります。売る・貸す・残すのどれを選ぶかに、一つの正解はありません。この記事では、3つの選択肢のお金の動きの並べ方と、話を進める前に確かめたいこと、相談先の分け方を整理します。
2026年10月2日時点の制度にもとづく一般的な説明です。税額・申告・登記・法律上の扱いは、個別の事情で変わります。具体的な判断は、税務署・法務局などの公的窓口や、税理士・司法書士・弁護士などの専門家に確かめましょう。
まず、3つの選択肢のお金の動きを並べて比べましょう。残すなら税金・管理・修繕の費用、貸すなら家賃だけでなく改修費・空室の期間・管理費など、売るなら売却価格から手数料や必要な費用、税金を差し引いた手取りを確かめます。所有者や権利関係、誰が管理できるかも判断材料です。
この記事のポイント
- 売る・貸す・残すの収支を比較
- 家賃収入だけで判断しない
- 誰が管理するかも確認
目次
誰も住まない実家、売る・貸す・残すのお金の動きを並べる
実家をどうするか考えるときは、まず選択肢ごとのお金の動きを並べてみましょう。入ってくるお金と出ていくお金を同じ表に置くと、違いが見えやすくなります。
| 選択肢 | 主なお金の動き | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 残す | 税金・管理・修繕の費用が出ていく | 住んでいなくても費用は続く |
| 貸す | 家賃が入る一方、改修費や管理費などがかかる | 空室の期間は家賃が入らない |
| 売る | 売却価格から手数料・費用・税金を引いた額が残る | 売却価格がそのまま手取りではない |
ほかの家の例をそのまま当てはめず、自分の実家の条件で確かめることが大切です。家の状態や地域によって、売れる価格も、借り手が見つかる見込みも変わります。
残すなら、税金・管理・修繕の費用を見込む
思い出のある実家を残すのも、一つの選択です。ただし、誰も住んでいなくても、持ち続ける間は税金や管理、修繕の費用がかかります。家の手入れを続ける人も必要です。
残すなら、毎年どのくらいの費用を見込むか、その費用を誰の家計から出すかも話し合っておきましょう。将来、家族の誰かが戻って住む予定があるかどうかも、残す理由を考える材料になります。

思い出があるので、残せるなら残したいです。でも、住まない家にも費用がかかり続けるんですね。
貸すなら、家賃収入だけで判断しない
貸せば家賃が入るので、費用をまかなえそうに見えるかもしれません。けれど、貸すときは家賃だけでなく、貸せる状態にするための改修費や、管理を頼む場合の管理費などもかかります。
家賃だけで考える
- 毎月の家賃が入り続ける前提
- 家賃で費用をまかなえると考える
費用も含めて考える
- 改修費や管理費などを差し引く
- 空室の期間は家賃が入らない
- 借り手の見込みは家の状態や地域で違う
空室の期間が長くなれば、その間は家賃が入らず、費用だけが出ていきます。どのくらいの収益になるかは、物件や地域によって変わり、事前に約束できるものではありません。家賃収入の見込みだけで判断しないようにしましょう。
売るなら、売却価格ではなく手取りで考える
売る場合に確かめたいのは、売却価格そのものではなく、手元に残るお金です。売却価格から、手数料や売るために必要な費用、税金を差し引いた手取りで考えます。
手取り = 売却価格 − 手数料 − 必要な費用 − 税金
売れる価格は、家の状態や地域によって違います。税金を計算するための評価額だけを見て、売値を決めないようにしましょう。価格や取引のことは不動産の専門家に、税金の扱いは税務署や税理士等に確かめます。
所有者・権利関係と、誰が管理できるかを確かめる
どの選択肢でも、話を進める前に、実家の所有者や権利関係を確かめましょう。実家の持ち主が親本人なら、売る・貸す・残すを考える出発点は、親の希望と意思です。親が元気なうちの話し合い方は、親とお金の話をする記事で取り上げます。
名義が亡くなった人のままになっている場合は、相続登記の義務と期限にも関わります(相続登記の期限の記事)。
話を進める前のチェック
- 実家の所有者と権利関係を確かめた
- 持ち主が親本人なら、親の希望と意思を聞いた
- 将来、誰かが戻って住む予定があるか話し合った
- 誰が管理できるか、費用を誰が負担するかを話し合った
- 売る・貸す・残すのお金の動きを並べた
感情を切り離す必要はありません。思い出と負担の両方を見ながら、家族で考えていきましょう。
実家の相談先は?価格は不動産の専門家、税務・登記は窓口へ
実家の話は、家計・取引・税金・登記と、確かめることがいくつもあります。どれを誰に確かめるかを先に分けておくと、話が整理しやすくなります。
| 確かめたいこと | 相談先の例 |
|---|---|
| 選択肢ごとの手取りや維持費と、家計への影響 | FP相談 |
| 売れる価格や貸す条件、取引 | 不動産の専門家 |
| 売るときや貸すときの税金の扱い | 税務署・税理士等 |
| 所有者の名義や登記 | 法務局・司法書士等 |
空き家を売る・貸すときに活用できる制度は、国土交通省のページでも紹介されています。自分の場合に当てはまるかどうかは、それぞれの窓口で確かめましょう。

思い出も費用も、どちらも大切な判断材料です。まずはお金の動きを並べて、家族で話し合う材料にしましょう。
よくある質問
誰も住まない実家は、売る・貸す・残すのどれがいいですか?
どれが正解とは決まっていません。選択肢ごとのお金の動きを並べ、将来戻る予定があるか、誰が管理できるか、思い出も含めて考えましょう。持ち主が親本人なら、親の希望と意思が出発点です。
実家を貸せば、家賃収入で維持費をまかなえますか?
そうとは限りません。家賃だけでなく改修費や管理費などがかかり、空室の期間は家賃が入りません。借り手の見込みも家の状態や地域で違うため、家賃収入の見込みだけで判断しないようにしましょう。
実家の売値は、税金の評価額を目安に決めてもいいですか?
税金を計算するための評価額だけで、売値を決めないようにしましょう。売れる価格は家の状態や地域で違うため、不動産の専門家に確かめます。手取りは、手数料・費用・税金を差し引いて考えます。
実家を売ったり貸したりする前に、確かめておくことは?
まず、所有者や権利関係を確かめましょう。名義が亡くなった人のままの場合は、相続登記の義務と期限にも関わるため、法務局や司法書士等に確かめます。誰が管理できるかも判断材料の一つです。
※費用・売却価格・賃貸の需要は、物件の状態や地域などによって異なります。この記事は一般的な比べ方の説明で、具体的な収益や価格を示すものではありません。
※売れる価格や取引の条件は、不動産の専門家に確かめてください。
※掲載している内容は、2026年10月2日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。
※税金・登記・法律などの個別の判断や手続きは、税理士・司法書士・弁護士などの専門家や公的窓口にご確認ください。あいマネのFP相談は、家計や希望、課題を整理する窓口です。
※特定の金融商品をおすすめするものではありません。
