税金・ワンストップ特例と確定申告
ワンストップ特例は寄附5回まで?5自治体の数え方と申請の確認
ふるさと納税を何回もしたから、ワンストップ特例はもう使えない。そう思い込んでいませんか? 特例で数えるのは、寄附の回数ではなく、その年に寄附した自治体の数です。この記事では、5自治体の数え方と、申請を出したあとに確かめたいこと、確定申告をする場合の扱いを整理します。
2026年寄附を中心に解説。2026年10月4日時点の制度にもとづく一般的な説明です。控除の額や申告の要否は、収入の種類・家族・ほかの控除などで変わります。具体的な判断は、税務署や税理士、お住まいの市区町村に確かめましょう。
ワンストップ特例は「寄附5回まで」ではありません。数えるのは、その年に寄附した自治体の数で、同じ自治体に何度寄附しても1自治体です。寄附先が年間5自治体以内で、もともと確定申告などが不要であることなどが条件です。寄附ごとの申請か、まとめて申請できるかは受付方法によるため、受付結果まで確かめましょう。
この記事のポイント
- 5回ではなく5自治体以内
- 同じ自治体への複数の寄附は1自治体
- 申請済みの寄附も別に管理する
目次
ワンストップ特例は「5回」ではなく「5自治体」で数える
ワンストップ特例は、確定申告をする代わりに、寄附先の自治体へ申請して寄附金の控除を受けるための手続きです。使えるのは、条件を満たす人に限られます。
条件の一つが寄附先の数です。数えるのは寄附の回数ではなく、その年に寄附した自治体の数で、年間5自治体以内であることが必要です。同じ自治体に何度寄附しても、自治体の数は1つと数えます。
「5回まで」と考えると
- 4自治体に計8回寄附したら対象外?
- サイトが違えば、同じ自治体も別に数える?
- 6回目の寄附で、条件から外れる?
実際の数え方
- 数えるのは自治体の数。4自治体なら5以内
- サイトが違っても、同じ自治体は1自治体
- 回数ではなく、自治体の数で判断する
違うサイトから同じ自治体へ寄附した場合も、自治体の数を2つとは数えません。また、サイトを分けても5自治体の枠が増えるわけではない点は、複数のサイトを使うときの数え方で取り上げます。

8回も寄附したから、ワンストップ特例はもう使えないと思っていました。
ワンストップ特例の条件と、確定申告をする場合の扱い
自治体の数のほかに、もともと所得税の確定申告などが不要であることなども、特例を使う条件です。所得税や住民税の申告が必要な人などは、ワンストップ特例の対象になりません。
特例を申請していても、その年分について医療費控除などのために確定申告をする場合は、ワンストップ特例の申請は無効になります。このときは、特例を申請していた寄附も含めて、その年の寄附を確定申告に入れて手続きします。
申請が無効になっても、寄附金の控除そのものが受けられなくなるわけではありません。医療費控除と組み合わせるときの注意は、ふるさと納税と医療費控除の記事で整理しています。
数えるのは回数ではなく自治体の数。確定申告をする年は、特例を申請した寄附も申告に含めます。
申請は寄附ごと?受付方法と受付結果まで確認
同じ自治体への寄附は1自治体と数えますが、申請が1回で済むとは限りません。寄附ごとに申請が必要か、まとめて申請できるかは、受付方法によって異なります。最初の1回分を申請しただけで、その後の寄附まで申請したことになる、とは考えないようにしましょう。
オンラインで申請する場合も、どの寄附までまとめて申請できるかは受付先によって違います。また、申請書を希望したことと、申請が受け付けられたことは別です。申込みのときのチェックだけで済ませない注意点は、申請が完了したかの確かめ方で取り上げます。
申請の期限は、寄附した翌年の1月10日が基本です。2026年の寄附なら、2027年1月10日がその期限にあたります。自治体の案内では、たとえば北九州市が「到着分まで」、柏市や名古屋市が「必着」としています。期限の日に出せば間に合う、とは限りません。寄附先が公表している対象年の案内で確かめ、不備があったときのことも考えて早めに手続きしましょう。
自治体の数と申請済みの寄附は、別々に記録する
手続きの漏れを防ぐには、自治体の数と、申請済みの寄附を分けて管理することが大切です。返礼品の注文履歴だけを見ていると、注文の件数や届いた品の数と、申請の状況が混ざりがちです。
| 記録する欄 | 書いておくこと | 確かめる理由 |
|---|---|---|
| 自治体の数 | その年に寄附した自治体(同じ自治体は1つ) | 5自治体以内かを確かめるため |
| 寄附の一覧 | 寄附した日・寄附先・金額・使ったサイト | 申請や申告の対象を漏れなくつかむため |
| 申請の状況 | 寄附ごとの申請の有無と、申請の方法 | まとめて申請できる範囲は受付先で異なるため |
| 受付の結果 | 受け付けられたことを確かめた記録 | 申請を出しただけでは完了とは限らないため |
申請の前後で確かめること
- 寄附した自治体の数を、サイトをまたいで数えた
- 同じ自治体への寄附を、2自治体と数えていない
- もともと確定申告などが不要か確かめた
- 寄附ごとの申請か、まとめて申請できるか確かめた
- 申請の受付結果まで確認した
- 期限の扱いを、寄附先の対象年の案内で確かめた

数えるのは自治体、確かめるのは受付結果です。注文履歴とは別に、申請の記録を残しましょう。
よくある質問
ワンストップ特例は、寄附5回までしか使えませんか?
回数の制限ではありません。数えるのは、その年に寄附した自治体の数で、年間5自治体以内であることが条件の一つです。たとえば4自治体に計8回寄附しても、回数だけで対象外にはなりません。もともと確定申告などが不要かも確かめましょう。
同じ自治体に2回寄附したら、2自治体と数えますか?
1自治体と数えます。違うサイトから同じ自治体へ寄附した場合も同じです。ただし、寄附ごとに申請が必要か、まとめて申請できるかは受付方法によるため、寄附先の案内で確かめましょう。
ワンストップ特例の申請期限はいつまでですか?
寄附した翌年の1月10日が基本です。「必着」「到着分まで」など、扱いの書き方は自治体の案内によって異なります。寄附先が公表している対象年の案内で確かめ、余裕をもって手続きしましょう。
特例を申請したあとで確定申告をしたら、どうなりますか?
確定申告をする場合、ワンストップ特例の申請は無効になります。特例を申請していた寄附も含めて、その年の寄附を確定申告に入れて手続きします。申告の内容は、税務署などで確かめましょう。
※所得税・住民税の申告が必要な方などは、ワンストップ特例の対象外です。オンラインでまとめて申請できる範囲は、受付先によって異なります。
※4自治体に計8回の寄附は、説明用の例です。
※申請の期限や「必着」「到着分まで」などの扱いは、寄附先の自治体が公表する対象年の案内で確かめてください。記事で紹介した自治体の案内は一例です。
※掲載している内容は、2026年10月4日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。確定申告は2026年分の所得税(原則2027年に申告)、ふるさと納税は2026年の寄附(原則2027年度の住民税)を中心に説明しています。制度は改正されることがあります。
※税額の計算や申告の判断など、個別の税務相談は税務署や税理士にご確認ください。あいマネのFP相談は、家計や資料、希望を整理する窓口です。
※特定の金融商品や、ふるさと納税の寄附先・返礼品・仲介サイトをおすすめするものではありません。

